※原稿は浄土宗長福寺住職・田中龍彦師にお願いしました。
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お墓の起こり

お墓の起こりがいつ頃なのか?
これは【お墓】の捉え方で変わりますが、我が国に於いては仏教との関わりを無視しては語れません。
その意味では古代インドに、その誕生を見ることが出来ます。画像の建築物は、インド中央部にあるサーンチーの仏塔です。紀元前3世紀頃、インドを統一したアショーカ王が、お釈迦様の舎利(ご遺骨)を納めた仏塔を全国各地に作りました。
意味では、このサーンチーの仏塔はお釈迦様のお墓であり、お墓の起こりと言ってもいいでしょう。画像では解りにくいのですが、半円球の創建で高さは16メールトもあります。
当時はまだ仏像が存在せず、この【ストゥーパ】と言われる仏塔が信仰の対象でありました。
お墓の構造と種類
現代のお墓は【家族単位】を中心に考えられたものが多いです。一つのお墓に家族のお骨全てを納めることが出来るように様々な創意工夫がなされています。 お墓の最下部には【カロウト】と言われる空間を設け、そこに家族代々のお骨が納められます。また関東方面は主に、骨壺のまま納めるのに対して、関西はさらし状の布等にお骨を移して納めるなど、その地域で習慣も様々です。 またデザインも従来の和型や最近多く見られる洋墓。変わったものではデザイン墓と言われるお墓で。サッカーボールや自動車、楽器をデザインしたものまであり多種多様であります。
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※下記は説明テキスト
和墓(墓石と五輪塔) |
和墓(墓石と灯籠) | 洋墓(縦型) |
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洋墓(横型) | デザイン墓 | デザイン墓 |
お墓に使う石の種類
お墓と言えば、『御影石(みかげいし)』と思われている方が多いですが、御影石とは兵庫県神戸市の御影という所から取れた石を言い、それが有名になって【墓石=御影石】のように言われています。
本来は花崗岩と言われる石材で、国産では庵治(香川県高松市)、岡崎(愛知県岡崎市)、真壁(茨城県桜川市)が日本の三大産地と言われています。
なかでも庵治石は日本を代表する最高級石材で、硬度、産出量、そして見た目の美しさから石のダイヤモンドと言われています。
また関東一円では、神奈川県真鶴を産地とする本小松が有名で、皇室関係の陵墓に多く使われる石材です。その他、中国はじめ海外からの輸入材も多く利用されています。
※庵治石についての詳細は【庵治石の紹介】をご覧ください。
※本小松石についての詳細は【小松石の紹介】をご覧ください。
墓地について
お墓は何処にでも建てられるものではありません。まず墓地を選ばなければなりませんが、現在では大きく以下の3つに区分されています。
●公営墓地 都道府県、市町村などの地方自治体が管理・運営している墓地です。申し込みや問い合わせは、 各 都道府県や市町村役場になります。
●民営霊園 財団法人や社団法人が運営していたり、民間が宗教法人から運営の委託を受けている霊園で、 宗教宗派を問わずに申し込むことができます。
●寺院墓地 大抵はお寺の境内にあり、その寺院が管理している墓地のことをいいます。
墓地・霊園ご紹介一覧
墓地・霊園をお探しの方は、是非ご相談ください。関東・東海・関西一円の墓地・霊園をご紹介いたします。なお弊社が直接お客様のお墓を建てることはありませんが、ご要望は直接、寺院のご住職、石材店様へお伝えします。
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京都府八幡市の正念寺新千日墓地。国道1号線沿いにある墓所です。
お問い合わせは
TEL075-983-6003 正念寺墓地管理寺務所まで!
都道府県 | 地 域 | 寺院、霊園 | 運営形態 |
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東 京 | 世田谷区 | 浄土宗 大吉寺 | 寺院墓地 |
世田谷区 | 浄土宗 感応寺 | 寺院墓地 | |
世田谷区 | 法華宗 常福寺 | 寺院墓地 | |
世田谷区 | 天台宗 東光寺 | 寺院墓地 | |
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町田市 | メモリアルフォレスト多摩 | 民間霊園 | |
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